日本語教師をオンラインで!資格は必要?求人はある?

2021/04/02

日本語教師について 日本語教師 コラム

インターネットや映像・音声のオンライン接続ツールが普及し、様々な教育の現場においてオンライン講座が増えてきました。インターネットを介すことで、海外とのやり取りも可能となり、また、新型コロナウィルスの流行により、在宅で学習できるオンライン講座は一気に需要が高まりました。
日本語教師の仕事もオンラインによるものが増えてきています。オンラインで日本語を教えるにはどうしたら良いのか?資格は必要なのか?求人はあるのか?など、皆さんの疑問にお答えできればと思います。

オンラインで日本語レッスンを行う女性

【目次】

  1. オンラインで行う日本語教師の仕事とは
  2. 日本語教師の資格は必要?
    1. 日本語教師の資格取得について
  3. オンライン対応日本語教師の求人例と副業について
    1. オンライン対応日本語教師の求人例
    2. 日本語教師の副業について
  4. 個人でオンライン日本語教師の仕事を行うには
  5. オンラインで開講するための設備環境
  6. オンラインで開講するメリット・デメリット
    1. メリット
    2. デメリット
  7. まとめ

日本語教師をオンラインで!資格は必要?求人はある?

1.オンラインで行う日本語教師の仕事とは

インターネットのオンライン経由で、教師と受講生の双方が画面越しに対話をしながら、日本語の授業を行います。

授業の対応方法は大きく分けると、

①日本語学校や外国人に日本語を教える必要がある法人や企業などに所属し、オンライン授業を担当する。

②個人として日本語オンラインレッスンを開講する。

上記の2パターンに分類されます。

授業の内容としては、通学にて授業を行う時と同様、受講生のレベルに合わせたカリキュラムを組み、主にSkype、Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなどのオンラインミーティングツールを利用し、オンライン上にて時間ごとに授業を行います。

2.日本語教師の資格は必要?

オンラインで日本語教師の仕事を行う場合、資格の必要有無についてはケースバイケースです。
資格が必要となるのは、『法務省告示の日本語教育機関※』に所属する場合であり、告示を受けていない学校やオンラインで個人的に日本語を教える場合は無資格でも可能です。

しかし、「教師」として日本語を教える立場ですので、資格を保有している方が、教えるべき日本語のノウハウをしっかり把握していることの証明になりますし、また外国人受講生にとっても、資格がある先生から教えてもらえるということは、安心感が全く違うものです。
将来的に就業の幅を広げるためにも、日本語教師の資格を取得しておくことはメリットが大きいと言えるでしょう。

※法務省告示の日本語教育機関
…出入国管理及び難民認定法第7条第1項第2号の基準を定める省令の留学の在留資格に係る基準の規定に基づき日本語教育機関等を定める件(平成2年法務省告示第145号)にて指定を受けている日本語教育機関のことで、外国人留学生受け入れのため、法務省管轄でビザ発給を要する日本語学校のことを言います。

A.日本語教師の資格取得について

資格を取得する方法は現在のところ3つあり、下記のいずれか1つの条件を満たすと日本語教師の資格が取得できます。

① 文化庁が認定する日本語教師養成講座(420時間)を修了(※)
② 日本語教育能力試験に合格している
③ 大学または大学院で日本語教育主専攻または副専攻を修了している

(※)学士以上の学位が必要

社会人の場合、日本語教師養成スクールで学習し、「①文化庁が認定する日本語教師養成講座(420時間)を修了」または「②日本語教育能力試験に合格している」で資格を取得される方が多いようです。

日本語教師になるには?

3.オンライン対応日本語教師の求人例と副業について

A.オンライン対応日本語教師の求人例

オンラインレッスンに対応している日本語学校やレッスンスクールにおいて求人募集があります。法人や企業に所属または就業しての働き方です。
求人の多くはパートやアルバイトなどの非常勤雇用による、授業コマ単位の1勤務時給制で、時給額はスクールや求職者のスキルにより異なります。

また、求人を探す場合は、下記の求人検索サイトを利用すると、様々なオンライン対応日本語教師の求人をまとめて確認することができますので、広範囲で求人検索を行うことが可能です。

Google(Google for Jobs)※Google上で求人を検索 
Indeed
求人ボックス
careerjet
SimplyHired

ひとつ気を付けたいのは、オンラインレッスンに対応している日本語学校は、海外のスクールの割合も多く、それぞれの国において日本語を学びたい外国人受講生向けにレッスンを行うため、求人応募には現地の外国語にも対応できなければならないケースがあることです。

B.日本語教師の副業について

A.オンライン対応日本語教師の求人例」でも記載した通り、非常勤・授業コマ単位の時給制の求人が多いため、本業とは別に副業として、あるいはダブルワークで日本語教師の仕事をされる方が多く存在します。

スクールに所属して働く場合、非常勤での雇用であれば副業の制限はありませんので、将来的に常勤や正社員での雇用を希望している方は、スキル向上のためにダブルワークで勤務し、キャリアアップを目指すというのが一つの手段となります。

また、本業は他の業界・職種で、副業として日本語教師の仕事をされている方も増加の傾向にあります。
オンラインにより、活躍の場を広げやすくなった要因と言えるでしょう。

4.個人でオンライン日本語教師の仕事を行うには

生徒集客にオススメのSNS・ブログ

個人で日本語オンライン講座を開講する場合は、まず、受講生の集客を行うために、

・自分でホームページやプロフィールサイトを立ち上げ、案内を行う。
・個人レッスンマッチングサイトに登録し、案内を行う。

など、宣伝や告知をする必要があります。
マッチングサイトに登録する場合は、そのサイト内のきまりによって自己PRをすればよいでしょう。
ですが、全くの個人でオンライン講座を開講する場合、受講生を集客するためには様々な趣向を凝らし、上記の他にもTwitterやInstagramといったSNS、noteなどのブログなどを開設してPRしていかなくてはなりません。
また、他の日本語教師との差別化として、レッスンの特長やサービスの違いなども積極的にPRすると良いでしょう。

個人で行うレッスンとなりますので、授業料の設定は自由ですが、現実的ではない高額な料金設定では受講生が集まりません。
個人でオンライン日本語教師を行っている方の料金設定としては、授業内容にもよりますが、平均的に授業1コマ数十分単位:1,500円~3,000円程度で設定している方が多いようです。

また、オンラインにおける日本語レッスンの開催方法ですが、Zoomなどのオンラインミーティングツールを導入することで、マンツーマンだけでなく、グループレッスンも可能となります。
難易度別なども含め、複数のコースを設けておくと、より受講生が集まりやすくなります。

5.オンラインで開講するための設備環境

オンラインレッスンの準備物

オンラインで日本語レッスンを開講する場合は、スムーズなオンライン接続のための設備やツールを準備します。また、授業料の決済方法についても決める必要があります。

カメラ付きパソコンとインターネット環境

オンラインで接続するために最も重要な機材です。
推奨したいのは、カメラ内蔵デスクトップパソコンまたはデスクトップパソコンにカメラを外付けしての利用です。
ノートパソコンを利用する場合は有線LANポートがついているものを準備する、有線LANポートが無いものはアダプターを用意して有線接続できる環境にします。
iPadなどのカメラ付きタブレットでも代用できますが、Wi-Fi接続となるため、インターネットの接続環境が不安定になる可能性があります。
常に安定したインターネット環境を保つためには、Wi-Fi接続ではなく、有線LAN接続をおすすめします。
また、タブレットの場合、パソコンよりも、オンラインミーティングツールの使用できる機能が限定され、画面の共有や切り替えなどに手間取ることもあるため、レッスンにはパソコンを利用することが望ましいでしょう。

スピーカーマイク・ヘッドセット

対話しながらレッスンを行いますので、クリアな音声も重要なポイントとなります。
周囲が静かな環境であれば、スピーカーマイクの準備をしますが、雑音が入りそうな環境の場合は、ヘッドセットを準備すると良いでしょう。

オンラインミーティングツールの設定

オンラインミーティングツールとして、Skype・Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・LINEなど数多くのツールがあります。
使い勝手が良く、画質や音声接続がきれいなツールを使うのがポイントです。無料で利用できるツールがほとんどですが、利用できるコンテンツにより有料オプションとなっているツールもありますのでしっかり確認しましょう。

教材の準備

オンライン講座の場合、オンラインミーティングツールにおいて画面共有によるテキスト等の共有が可能です。
教材を用いる場合は、受講生がレッスンを受けやすい方法を考えて準備を行います。

授業料の決済方法

マッチングサイトに登録した場合、そのサイトが決済を代行してくれる場合がほとんどですが、個人の場合は授業料の受領について、現金手渡し以外の方法を決めなくてはなりません。
オンライン決済サービスや銀行振込などがありますが、受講生が支払いやすいものを使う、または、複数の支払い方法を設定することが理想的です。

6.オンラインで開講するメリット・デメリット

A.メリット

時間や場所に制約が無い

個人でオンラインレッスンを開講する場合は、自分の都合に合わせた時間や場所での対応が可能です。
特に副業として行う場合は、本業の仕事外の時間や休日に設定することができるので、時間を有効活用しながら活動することができます。

どのエリアにも対応できる

通学レッスンの場合は、開講場所へ通学できる圏内の受講生しか集客ができませんが、オンラインでの対応をすることで、インターネットが繋がる場所さえあれば、世界中から受講生を集客することができます。これは最大のメリットと言えるでしょう。

感染症対策と安全面の確保

教師と受講生双方が在宅でオンライン接続できるため、外出する必要が無く、感染症が流行している時期や悪天候などを気にせず対応することができます。

B.デメリット

集客を自力で行う必要がある

デメリットとして一番大きなものが集客課題です。
4.個人でオンライン日本語教師の仕事を行うには」に記載したように、受講生を集めるためにはあらゆる手段を使う必要があり、時に費用がかかることもあります。月何人くらいの受講生を集客したいのか、認知度をどれくらい上げたいのか、自分一人の力でどれだけの集客対応ができるのかなど、しっかり計画を練って対応していくことが重要です。

コミュニケーションの取り方が難しい

受講生と直接会うことがないため、コミュニケーションや距離感の取り方が難しいことがデメリットの一つです。
既にオンラインレッスンを行っている日本語教師からは、表情や雰囲気がわかりづらいため、受講生がレッスンの内容を理解しているのかを、言葉以外の面から感じ取ることが難しいという声が上がってきます。
こまめに感想を聞くなど工夫をして、受講生が話しやすい雰囲気づくりを行うことが円滑なコミュニケーションを取るポイントになります。

オンラインレッスンを開講するまでの準備ハードルが高い

5.オンラインで開講するための設備環境」に記載した通り、オンラインレッスンを開講するまでの準備には結構な手間がかかります。
PCや周辺機器、インターネットを使い慣れている方は良いですが、そうでない方にとっては、調べることからスタートしなければならず、ハードルが高いと感じてしまいます。 身近に詳しい方がいれば手伝いを依頼するなど、協力を求めた方が早い開講に結び付けられそうです。

7.まとめ

日本語オンラインレッスンで世界と繋がる

オンラインで行う日本語教師の仕事についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
現在コロナにより受け入れがストップしている外国人技能実習生についても、先行して現地で日本語が学べるように、オンライン日本語教師の求人が増えると見込まれています。

また、オンラインレッスンを行うことで、日本語を学びたい世界の人達と繋がり、日本の文化を発信できる大きなポテンシャルを秘めたやりがいのある仕事でもあります。
日本語教師として新たな境地を開きたい方、日本語教師の資格取得を考えていて、将来性のある仕事をしたいと考えている方には、ぜひともお勧めします。

パセリスタッフでは日本語教師の取得を考えている方の資格取得支援サポートを行っています!日本語教師の資格が取得できるスクール選びから、日本語教師として働く上で気になることなど、専任相談員に何でもご相談ください!

資格取得のご相談・お問い合わせはコチラ