かわいがられる部下になる!

2019/12/17

お役立ち情報

就職や転職をして初めての職場に身を置く際に、心配は尽きないですよね。特に上司となる人との相性は気になるところ…。上司に嫌われるよりかは、好かれた方が仕事もしやすいですよね。そこで、今回は、この上司の「評価」について、心理学的に考えてみたいと思います。

初め良ければすべて良し?!

心理学者のアッシュは、ある人物の性格を「知的で、勤勉で、衝動的で、批判的で、頑固で…」というように、良い印象を受ける言葉から順番に並べて説明した時と、「頑固で、批判的で、衝動的で、勤勉で、知的で…」というように悪い印象を受ける言葉から説明した時のイメージの違いを比較しました。

その結果、人は最初に得た情報でイメージを固定しやすいことがわかりました。つまり、最初に「良いイメージ」を得られれば、後から良くない情報が入っても、最初の良いイメージは簡単には逆転せず、逆に最初に「悪いイメージ」がつくと、後から「良いイメージ」の情報が入っても印象は良くなりづらい…。結局、“最初の情報”が大事なのです。これをイメージ形成の“初頭効果”と言います。

ですので、最初に良い印象を与えられるように、就職・転職時には「ハキハキと話す」「笑顔で接する」「積極的な姿勢を見せる」「素直に上司の言うことを聞く」などを心がけるようにしましょう。良い印象を与えることができれば、その後失敗しても大目に見てくれる可能性が高まります。悪い印象はできるだけ与えないようにして、徐々に信頼関係を築いていきましょう。

「評価」を歪める先入観 

もう1つ、イメージ形成に関連する心理学効果があります。それは「ハロー効果」と呼ばれるもので、その人に目立った特徴があると、そのイメージで他の面まで評価してしまうことを言います。

アメリカの実験では、学生や子どもの成績評価において、「見た目」が教師の評価に結びつくという結果が出ています。といっても、何もイケメンや美人であればそれで良いかといえば、そうではなく、肩書きや服装、雰囲気なども影響するとのこと。これは、いわゆる先入観や偏見とも関係しますよね。それを逆手にとって、あなたも就職や転職してすぐは、いつも以上に服装や身だしなみに気を使うようにしましょう。それだけで、仕事をする上で得をするかもしれませんよ。

自分に有利な空気を作ろう!

また、働き始めてすぐは、初頭効果発揮のチャンスを活かすためにも、どんな小さな仕事であっても一生懸命やってください退屈なコピー取りであっても、地味な電話応対であっても、小さな仕事を真面目にコツコツ行うことで、上司にも周りにも好印象を与えられます。これは、あなた自身の達成体験(自分自身で成功したり達成したという体験)にもつながるので自信もつきますよ。

そうして、あなたの「一生懸命さ」が目立つようになれば、ハロー効果によって、その他の面での評価も上がり、期待されるようになるでしょう。それと同時に、上司にかわいがられるようになる可能性も大!です。受け身でいると、たとえ頑張っていたとしても目立たないで終わってしまう可能性があるので、積極的に自己アピールすることも大切です。

面倒な上司にはこう対応しよう!

そうは言っても、いくら頑張っても上司への対処法が分からず、うまくいかないこともあります。ここではいくつかの例を取り上げて、その対処方法をご紹介します。

  • プライベートな愚痴をこぼす上司には…

上司にかわいがられることには成功したけれど、気に入られているだけに、「こんなことがあってさー」などと、あなただけにプライベートな愚痴をこぼしてくるという場合、心を開いてくれているんだ!と、手放しで喜んでしまうのは危険です。

そこには、もちろん、あなたとの距離を縮めたい、近づきたい、という思いもあるのですが、それだけではない可能性があります。距離を縮めた後は、自分の都合で様々なことを手伝ってもらおうという下心が隠されている場合もあるのです。頑張って愚痴を聞いたからと言って、あなたにとってプラスになることは多くはないかもしれません。そのため、上司の愚痴が始まり、長引きそうな場合は、適当なところで、「ちょっと急ぎの仕事がありますので」などと、何か理由をつけて適当に切り上げるのが一番賢い方法です。

  • 勘違いをする上司には…

「間違いを指摘されたけれど、自分が行った仕事ではない」「そもそも指摘自体が間違っている」働いていると、こんなこともあるかもしれません。そんな時に、「自分が行った仕事ではありません」「私は間違っていません」などと言い返すと、たとえそれが真実であったとしても上司の機嫌を損ねるかもしれません。ですので、そこはグッとこらえて、「ご指摘ありがとうございます。すぐに確認します。」と返答しましょう。そうすることで、素直なイメージがつき、上司も嫌な気分にはなりません。そして、自分の行った仕事でなく、同僚や部下が行った仕事であれば、その相手に間違えを指摘された話をきちんとして、間違えた本人から上司へ報告をしてもらうのが好ましいでしょう。

  • 思いつきで物を言う上司には…

例えば、急に打ち合わせの予定を入れられたり、報告書の提出を早められたり…。こちらの進捗にはお構いなしで、思いつきで指示してくる上司っていますよね。そのせいで、自分のスケジュール変更を余儀なくされたなんてこともあるかもしれません。部下に対して「自分の言うことには従ってくれるはずだし、従うべき」というイメージを持っている上司への対処法は、自尊心を満たしてあげること!

上司が言ってきた無理難題に、「無理です」などと直球で答えてしまうと、上司をムッとさせてしまうかもしれません。例えば、社内の打ち合わせ日時を上司が一方的に指定してきたとします。そんな時は、「参加できるか全員にスケジュールを聞いてみます」といったんは了承し、その後に、スケジュール調整が難しいと伝え、全員がそろう別日を提案すれば、上司も納得してくれるはずです。

いろいろご紹介してきましたが、一番大切なのはきちんと仕事をすること。どんな仕事でも丁寧に真面目に取り組むことで、上司もきっとあなたを認めてくれるはず!ぜひ今回のコラムを活かして、かわいがられる部下を目指してくださいね。

≪参考書籍≫
ヤバい心理学 神岡真司 日本文芸社 2015