身体の不調が続く…もしかしてそれって「仮面うつ」かも?

2020/01/08

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「仕事が忙しくなってから、眠りが浅くなった」「転職活動をしているけれど、度々起こる腹痛に悩まされている」こんな方はいませんか?おまけに疲れも溜まっていて、身体がだるく、肩こり、頭痛にも悩まされている…。もしかしたら、それはただの疲れではなく、仮面うつ病の症状かもしれません。今回は「仮面うつ」を取り上げていきます。

薬を飲んでも、病院に行ってもよくならない…

疲れがたまると、身体の調子も悪くなりますよね。肩こりや頭痛、腰痛などなど。では、これらの不調を感じた時、皆さんはどうしていますか?

例えば、肩こりの場合は、湿布を貼ったり、マッサージを受けたりしますよね。また、頭痛の場合は、市販の薬を飲んだり、ひどい場合は病院で診てもらったりもするでしょう。ところが、何をしても症状が良くならないケースがあります。症状が長引いて、薬も効かない場合、仮面うつ病の恐れがあります。

仮面うつ病とは?

仮面うつ病とは、身体症状が主であるうつ病のことを言います。「身体症状にマスク(仮面)された」という意味で、仮面うつ病と呼ばれるようになりました。仮面うつ病という正式な病名はありませんが、一般的に精神科や心療内科ではよく使われているようです。

身体症状の奥にうつが隠されているため、なかなか自分では気づきません。また、症状が見分けにくい、他の病気と間違ってしまうこともあります。身体の症状に悩み、病院で診てもらったが、一向に症状が改善されず、何年か経ってから仮面うつ病だとわかった、ということもあるほど、医療機関でも見分けにくい病気です。 一般的なうつ病は「感情障害」、「思考障害」、「意欲障害」の3つが、主な精神症状として表れ、さらにこれに全身倦怠感などの身体症状が加わることがあります。しかし、仮面うつ病の場合は、うつ病特有の気分の落ち込みや抑うつ感があまり表れず、身体症状を強く訴えることが多いです。確かに身体の症状だけでは、うつ病だとは思いもよりませんよね。

仮面うつ病の具体的な症状は?

仮面うつ病の症状は、頭が重い、胃の調子が悪い、食欲がない、疲れやすい、便秘、下痢、肩こり、腰痛、動悸、めまい、身体がだるい、食欲・性欲の減退、不眠など多岐にわたります。人によっては複数の症状が同時に起こることもあります。これらの身体症状は普段から誰にでも起こりやすいものばかりなので、仮面うつ病と見分けるのはとても難しいのです。   

ここで、実際の事例を見てみましょう。

○結婚後に部署異動したA子さんの場合

A子さんは、明るい性格で面倒見の良い人です。ある日、動悸が起こり、一時的にはおさまったものの、その後も動悸を繰り返すようになりました。そのせいで、だんだん仕事に集中できなくなり、夜も眠れず、頭痛にも悩まされるようになりました。 内科にかかりましたが、病気の判断はつかず、心療内科の受診をすすめられ、そこで初めて「仮面うつ病」と診断されました。実はA子さんが異動した先では結婚をしていない先輩社員がおり、何かと気をつかうことが多くストレスを感じる日々を送っていたようです。   

A子さんのように、職場で気を使うことは誰しもありますよね。また、苦手な人が職場にいるということもあるでしょう。世の中には、自分の常識の範囲では考えられないような人もいるものです。ですので、うまく付き合っていくのは難しいなと感じる相手とは、極力距離を置くようにしましょう。全部を受け止めるのではなく、軽く受け流すくらいの気持ちでいた方が気持ちも楽になります。

仮面うつ病になりやすい人の特徴として、仕事に熱心、生真面目、几帳面、責任感が強いことが挙げられます。また、就職や転職などを機に発病することも多いと言われています。

仮面うつ病の場合、身体の訴えがメインではあるものの、その背景には、A子さんのように精神的に何らかの影響を受けていたり、悩みを抱えていたりすることがほとんどです。まじめで責任感が強いために、弱音を吐けなかったり、頑張らなきゃと元気なふりをしたりするので、周囲がわかりにくいことも多いでしょう。

「身体の不調が複数あって症状が長引いている」「身体の具合が悪く、病院で色々な検査をしたが、原因が見つからない」という場合は、仮面うつ病かもしれませんので、心療内科を受診するようにしてください。「仮面うつ」の知識があることによって、きっとご自身の異変にも気付きやすくなるはずです。

仮面うつ病になったら、どんな治療をするの?

仮面うつ病の治療はどのように行われるのでしょうか?仮面うつ病の場合、身体の不調が改善すれば、快方に向かうと思われがちですが、決してそうではありません。仮面うつ病は、うつ病が仮面の下に隠れていて、症状が身体に出るものだからです。

一般的なうつ病の場合は、薬物治療やカウンセリングなどによって治療を行いますが、仮面うつ病の場合も、うつ病と同じ治療を行います。出来る限り、症状や気分の変調を正確に医師に伝えることで、その人に合った薬を処方してもらうことができます。また、休養をしっかり取ることも大切です。もし、仮面うつ病と診断されたら、主治医としっかり相談しながら治療を進めるようにしてくださいね。