職場でのコミュニケーションが苦手な人へ

2020/01/15

お役立ち情報

職場での人付き合いは大切だと分かってはいるものの、コミュニケーションを取るのが苦手…このような方は多いのではないでしょうか?そんな方にとっては、初対面やあまり親しくない相手と話さなくてはならないと思った時点で苦痛を感じるかもしれませんね。また、業務上のやり取りでは問題がなくても、雑談となると困ってしまう方もいるでしょう。 今回は、会話するためのコツをご紹介していきます。コミュニケーションに対する苦手意識を和らげていきましょう。

雑談にこそメリットがある!

職場などでは「最低限のやり取りさえ出来ていれば、雑談なんて必要ない」と、考える人もいるかもしれませんね。でも、雑談には大きなメリットがあります。

ここで、少し会話の例を見ていきましょう。職場で上司のA子さんと部下のB美さんが話しています。

A子「おはよう」

B美「おはようございます。今日も良い天気ですね」

A子「そうね。週末も晴れるといいんだけど」

B美「どこかにお出かけですか?」

A子「家族で動物園に行く予定なの」

B美「それは、晴れるといいですね。私も動物大好きなんですよ」

というように、会話を続けることによって、「相手について知る」ことや「自分について知ってもらう」ことが出来ます。また、お互いの理解が深まると、それに伴って信頼関係も出来ていきます。その結果、人間関係も円滑になるため、仕事もしやすくなります。このように、仕事に関係のない話題でも、コミュニケーションを取る上で雑談は欠かせないものなのです。      

沈黙を恐れないで

先ほどのように、会話がスラスラと続けば良いですが、話題が思いつかなかったり、会話が途切れてしまうこともありますよね。そして起こる沈黙…。この沈黙によって、起こる気まずさは、コミュニケーションが苦手な人にとってはとても恐ろしく感じるでしょう。また、雑談を恐れる大きな理由にもなりうるかもしれません。

沈黙が続くと「何か話さないと…」と焦りを感じやすいものですが、そんな時ほど無理に話そうとしてはいけません。なぜなら、あなたが焦ることにより、その空気が伝わり相手も焦ってしまったり、無理に会話しようとして空回りし、余計に会話がぎくしゃくしてしまう可能性があるからです。

では、沈黙になってしまった時は、どうすれば良いのでしょうか?

まず1つめは、沈黙を受け止めること。つまり、黙ったままでも気にする必要はない、ということです。もし、相手に話したい話題があればきっと向こうから話し始めますし、相手が話す必要性を感じずに黙っているのなら、あなたもそのまま黙っていても良いでしょう。その際は、しかめっ面などにならないよう、表情には気を配ってくださいね。

2つめは、「この沈黙は、あなたに嫌悪感があるからではない」ことを態度で示すことです。相手に敬意があるよう振る舞えれば、沈黙があっても、相手は嫌な気持ちにならないはずです。間違っても、沈黙が気まずいからといって、相手がいるのにスマホを見続けるのはやめてくださいね。

聞き上手を目指そう!

それでも沈黙が怖いという方は、沈黙にならないよう事前準備をしておくのも手です。相手とあなたとの共通点を見つけておくことで、会話がしやすくなります。

初対面の人やあまり話したことがない人と話す時には、「ご出身はどちらですか?」「好きな食べ物はなんですか?」など当たり障りのない質問をしてみましょう。

そこから何か共通点が見つかれば、しめたものです。あなたも話しやすくなりますし、相手が話を続けてくれるかもしれません。もし、相手が話し出したら、あなたは聞き手に回れば良いのです。そこからもう少し深い会話ができるようになると、相手の趣味なども分かってくると思うので、次につなげられるようにしましょう。

また、聴く力をつけることも大切です。これは、どういうことかというと、「私はあなたの話を聴きたいと思っている」ことを態度で示すのです。心理用語では、受容的態度と言います。

例えば、相手と会話している時には、パソコンを打ちながらではなく、作業していても手を止めて話し手の方を向く、相手の目を見る、適度にうなずくなどをしてみましょう。これは、言葉を使わない非言語コミュニケーションと呼ばれるものです。これらを行うことにより、相手は話しやすいと感じ、話しかけてくれる可能性が高まります。つまり、こちら側から積極的に言葉を発さなくても、雑談は出来るのです。

時には職場の飲み会に参加するのも大事!?

最近では、職場の飲み会に参加したがらない若者が増えているというニュースを目にしますが、そんな風潮を覆すような調査結果が出たのを皆さんはご存じですか? スピリッツを扱っているバカルディ・ジャパンは、「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」の一環として調査を行いました。
その中で、「『飲みニケーション』は、社内の円滑なコミュニケーションに役立つと思いますか?」という問いに対し、20代の50%以上が「とてもそう思う」「そう思う」と回答したことが明らかになっています。

引用:バカルディジャパン「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」より
(対象:20代・就職活動中の学生200人、20代〜50代の社会人 800人  2019年5月24日〜5月26日にインターネット調査)※調査対象者共通条件:月に1回以上、お酒を飲む習慣がある)

このグラフを見ると、他の世代と比べても20代が一番、飲みニケーションを意義あるものと捉えていることがわかりますね。

もしかしたら、30代以降になると職場にすでになじんでいて、飲みに行かなくてもコミュニケーションに支障はない、という人も多いのかもしれませんね。でも、20代の半数以上がアンケートに回答しているように、やはり、就職や転職後は特にコミュニケーションを取れる場に積極的に参加することによって、コミュニケーションがうまくいく可能性は高くなるでしょう。

ですから、職場の飲み会には積極的に参加して、コミュニケーションを取る機会を増やしていくことをお勧めします。飲み会だけでなく、社内イベントに参加したり、上司や同僚などとランチに行ったりするのも有効です。

飲み会などの集まりではどんなことを話せば良い?

ただ、そういった場に参加した時に話題に困ってしまうという人も多いのではないかと思います。そんな時は、先ほどもご紹介した方法を踏まえ、次のような話題の中から質問をしてみましょう。

・趣味

「週末は何をして過ごしていますか?」

「何か趣味はありますか?」

※さらに細かく聞きたい時には…

「スポーツって何かされていますか?」

「最近、映画は見に行かれましたか?」

出身地

「ご自宅は遠いのですか?」

「こちらには、長くお住まいなのですか?」

・夏休みなど長い休みの過ごし方

「夏休みは、どこか旅行に行ったりしますか?」

「休暇中は、ゆっくり出来そうですか?」

ただし、個人的な話をしたがらない人も中にはいます。そのため、もしあなたからの話題や質問に対して、相手が答えるまでに間があった、という場合は、相手が話題にしたくないと思っていることかもしれないので、相手の態度をそれとなく見るようにしましょう。

他にも、相手がそのテーマを避けたいと思っている時のサインとして、

・相手の言葉をオウム返しにする

・わざと見当違いの返事をする

・聞こえないふりをする

・苦笑する

・ごまかす

などが挙げられます。もし、相手がこれらの言動を取った時にはすぐに話題を変えるようにしましょう。また、その時に「この人はこういう話題が苦手なのかも」と把握しておくことで、次に地雷を踏むことも少なくなるでしょう。

相手のサインに気付かず、自分が興味あることだからといって、根掘り葉掘り聞き出そうとすると、相手を不快な気持ちにさせてしまいますので、くれぐれも気をつけてくださいね。また、相手が話さないからといって自分のことばかり話すのも興ざめしますのでやめましょう。

<はじめから避けた方が良い話題は?>
一般的に政治や宗教の話題は避けた方が良いと言われています。また、野球やサッカーの話題も、応援するチームが違ったりすると、話しようによっては、気まずくなってしまう可能性があるので、慎重に。
また、過度の自慢や悲しい話題、自虐ネタはやめておきましょう。相手がどう受け取れば良いのか困惑したり、不快になったりすることがあります。他にも、相手が話したことに対する否定は、相手の気分を損ねますので、気をつけましょう。

もっと親密になりたい相手には… 

さらに、相手と親密になりたいと感じたら、「自己開示」を使いましょう。自己開示とは、人とコミュニケーションをとる際に、自分の気持ちや考え方を素直に相手に伝えること。これには、自分のプライベートな情報や悩みなども含まれます。

自己開示で、自分のことを伝えることは、自分がどんな人間であるかを相手に伝えることにもなります。だからこそ、伝えるには勇気がいる時もありますが、伝えることにより、相手も「自分は、この人に信用されているんだ。この人に私のことも知ってほしい」と思ったり、「この人はこういう人なんだな」とあなたのことを理解することができます。

自己開示を受けた相手は、その人自身も自己開示しやすくなると言われています。お互いに自分のプライベートな部分を伝えることで、心理的距離は徐々に縮まっていくでしょう

ここまで、職場でのコミュニケーションが苦手な方向けにいろいろとご紹介してきましたが、いかがでしたか?職場以外の日常生活にもぜひ応用してみてくださいね。 また、職場の中には、コミュニケーションを取ろうとしてもどうしても相性が合わない…という人もいると思います。
その場合は、「全員と仲良くならなくては…」「みんなと上手くやらなければ…」と無理に頑張る必要はありません。くれぐれも失礼な態度だけは取らないように、少し距離を置きながら適度に付き合いましょう。反対に、「この人とは仲良くなりたい」「もっと深い話をしたい」と思えるような人がいたら、ぜひ自己開示してみてくださいね。

<参考書籍・サイト>
人に好かれる話し方 岩下宣子・中山庸子  枻出版社 2011
雑談のトリセツ 山口直樹 友栄出版 2016 
ゆとり社員ちゃん、会話術を学ぶ。1 「傾聴力」が雑談スキルUPのカギ! 椥辻夕子・MBビジネス研究班 まんがびと 2016
いつ、誰が相手でも必ず盛り上がる 銀座の雑談手帳 日高利美 クロスメディア・パブリッシング 2013
図解 すぐに使える!心理学 渋谷昌三 PHP研究所 2013