今だからこそ!積極的に本を読もう!

2020/05/27

お役立ち情報

自粛が続く中、お家で巣ごもりしている方も多いと思います。
「時間を持て余している」「ダラダラして1日が終わる」こんな方もいるかもしれませんね。そんな方たちにおすすめなのが本を読むこと。
今回は、読書の力について考えていきましょう。

読書は脳を活性化する!?

オックスフォード大学で神経学を専門にしているジョン・ ステイン教授は、「読書は大脳のトレーニングだ」と主張しています。

例えば、小説を読む時、私たちは作品中に出てくる人物や景色について、いろいろ想像しますよね。実際に体験はしていなくても、本を読んで想像するだけで、大脳は実際に私たちが体験した時と同じように活性化されるそうです。ちなみに、テレビやゲームではこのような効果は得られないそうです。

読書によって得られる効果は、男性より女性の方が高い!?

大脳が、右脳と左脳に分かれているということは、ご存じの方も多いと思います。それでは、それぞれどんな時に働いているのでしょうか?

一般的に、右脳は直感的に物事を理解する時や、創造的な発想をする時に働くと言われています。一方、左脳は、言語の処理や論理的な思考を組み立てる時に働くとされています。

おおざっぱに言うと、右脳=無意識、左脳=意識というイメージです。

男性が本を読む時に一般的に使われるのは、左脳です。しかし、女性が本を読む場合は、左脳だけでなく右脳も使われます。

そのため、女性は本を読みながら、自分の中で本とは違う世界を作ることが得意だそうです。ですので、想像力においては、男性より女性の方が鍛えやすい傾向にあると言えるでしょう。

本のジャンルによって得られる効果は違う!

それでは、「普段から読書をしている」という方はどんなジャンルが好きですか?

小説ばかり読んでいるという人もいれば、ビジネス書ばかり読んでいるという人もいるでしょう。

実は、本のジャンルによって刺激される脳の部分は違うということも、研究によって分かっています。そのため、どのジャンルの本を読むかによって、得られる効果も違ってきます。それでは、早速、その効果について見ていきましょう。

<ビジネス書・ノンフィクション>

ビジネス書やノンフィクションを読むと知識が身につきますよね。その知識は、私たちの脳に「データベース」として蓄積されます。ですので、その知識が必要になる場面で、引き出して活用することが可能となります。ビジネス書は、すべての社会人におすすめです。

<絵本>

子どもの時に読んで、空想の世界に浸っていたという方も多いのではないでしょうか。また、大人になって、子どもの時に読んでいた本を読み返してみると、子どもの時とはまったく違った印象を抱くということもあるかもしれません。絵本のようにイメージを広げられる本を読むと、ひらめき力がつくと言われています。ですので、絵本は、企画やクリエイティブな仕事をしている方に特におすすめです。

<小説・エッセイ>

小説を読んでいて、ストーリーに感激したり、登場人物に感情移入し過ぎて泣いてしまったり、なんて経験はありませんか?感動を得られるような小説やエッセイを読むと、想像力や集中力がアップするそうです。小説・エッセイは、クリエイティブな仕事をしている人や、なかなか仕事に集中できないと悩んでいる方におすすめです。

また、ビジネス書よりも小説を読む方が、人の心を読み取る能力が高まることが分かっています。人付き合いが苦手・・・という方は、小説を積極的に読むと良いかもしれませんね。

「○○」を読むと幸福感が上がる!
幸福感を味わいたい!という方におすすめなのが恋愛小説です。
恋愛小説を読んでいると、新しい恋がしたくなったり、昔の恋愛を思い出したり、自分もこんな恋がしたい!と、ときめいたりしますよね。

恋愛小説を読むと、感情が豊かになり、幸福感がアップすると言われています。感情が豊かになって、幸福感もアップすれば、出会いも引き寄せやすくなるかもしれませんね。

いかがでしたか?ついつい自分の好きなジャンルの本ばかりを読んでしまいがちですが、たまには、目的に合わせて読むジャンルを決めてみるというのも面白いかもしれませんね。

また、幅広いジャンルの本を読むことで、脳全体を活性化させることが出来ますよ。

物まね細胞「ミラーニューロン」も読書と関係が!?

読書をするにあたって切り離せないのがミラーニューロンの存在です。

ミラーニューロンは人の心や動作を写し取る脳内の神経細胞で、「物まね細胞」「共感細胞」とも呼ばれています。

1990年代のはじめ、イタリアの研究者ジャコモ・リッツォラッティがサルの脳内実験をしている時に偶然見つけたそうです。

例えば、スポーツを観戦している時、自分が実際に対戦しているわけではないのに、手に汗握ることがありますよね。また、生後間もない赤ちゃんが、お母さんが笑うと、一緒になって笑うことがあります。これらは皆、ミラーニューロンの働きによって起こるものだと言われています。

このミラーニューロンは、読書する時にも大きく作用しています。例えば、冒険小説を読んでいて、登場人物と一緒になって旅に出ている気分になったり、危険なことが起きたらハラハラしたり…。これは、ミラーニューロンの働きだと言えます。

人が本を読み、登場人物に共感する時、その登場人物の心の動きや判断は自然とこのミラーニューロンに写し取られています。そうなると、現実で、似たような場面に出くわした時に、同じように決断を下せるそうです。

「仕事のやる気が出ない」「家にこもりがちでストレスが溜まる」人には音読がおすすめ!

「読書」と言うと、黙読している方がほとんどだと思います。ですが、音読には様々な効果があることが知られています。例えば、「気持ちが落ち着く」「やる気が出る」「ストレス解消に役立つ」など…。

感情や気分のコントロールをしたり、精神のバランスを保ったりする作用がある神経伝達物質をセロトニンと言いますが、このセロトニンは、音読をすることで多く分泌されるそうです。声を出すことで、腹筋が一定のリズムで動くので、セロトニン神経が刺激され、活性化されるのです。

では、どう音読すれば良いのでしょうか?ここでは、3つのポイントをご紹介しましょう!

1、音読するのは絵本がおすすめ!

音読する本は単純なものや慣れ親しんでいるものが良いでしょう。例えば、絵本や、何度も読み込んでいる文章など、あれこれ考える必要のない本を使ってください。

2、初めて読む本や自分の興味のある本はNG!

初めて読む本は、脳にとって刺激となり、ストレスにつながるので音読に向きません。
また、興味があるものも、脳が過剰に働いてしまうのでNGです。

3、音読する時は5分以上行おう

音読は最低5分以上行うようにしましょう。また、歌詞を見なくても歌える曲があるなら、歌うことでも効果が得られます。

脳が疲れてしまうと逆効果になってしまうので、何も考えずに行うようにしてください。普段の読書と併せて、音読も習慣づけられると良いですね。

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今回は、「読書の力」について見てきましたが、いかがでしたか?脳は、使えば使うほど活発化し、鍛えられます。これは、言い換えれば、継続して読書をしていくことで、集中力、言語力、想像力などがどんどん高まっていくということです。

普段はなかなか時間が取れなくて、読書していないという方も、これを機に読書習慣始めてみませんか?

<参考書籍・URL>
日経WOMAN 「脳が目覚める読書のススメ」2014年9月号 日経BP社
からだにいいこと 2018年7月号 祥伝社
https://co-life.jp/%e3%83%9f%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%81%a8%e8%aa%ad%e6%9b%b8/2/

 ライター紹介:かたこりこ
大学では心理学を専攻。卒業後は、ラジオ番組の原稿やフリーペーパーの執筆、教科書系出版社勤務などを経て現在に至る。趣味は読書、映画・お笑い鑑賞。東京都出身。冬生まれだけど、寒いのは苦手です。