<自己分析>20答法で自分がわかる?!

2020/06/02

お役立ち情報

新卒・転職にかかわらず、就職活動する際に、必要不可欠になっているのが「自己分析」ですよね。
エントリーシートや履歴書を書く時や、面接官に自分のことを知ってもらうためには、まず自分で自分のことをわかっている必要があります。
ネット上には、登録無料の自己分析ツールもたくさんありますが、今回は、「20答法」というものを使って、まず、「自分を知ること」から始めてみましょう。

20答法とは?実際にやってみよう!

20答法とは、アメリカの心理学者、クーンとマックパーランド(Kuhn,M.H.&McPartland,T.S.)が作成した自己分析のテストです。「わたしはだれ(Who am I)?」という問いに対して、「わたしは…である(I am…)」という文を20個作成していきます。

では、早速やってみましょう。まず、紙と筆記用具を用意してください。
そして、「私は、        です。」という文を20行、書いていきます。面倒な方は、下の部分を印刷して使ってくださいね。

20行、書けましたら、空欄を埋めていきましょう。「私は、……です。」の「…」の部分に20個書き出していきます。

例えば、「私は女性です。」「私はOLです。」など、簡単な短い文で大丈夫です。どんなことでも構いませんので、自分が思うままに書き込んでいきましょう。制限時間は5分です。

20答法から、わかること

このテストは、心理学における投影法の一つなのですが、質問が簡単で、答え方が決められていないために、人間は思わず自分自身の本当の姿を答えに投影してしまうといいます。

投影法は、精神障害の診断に有効と言われている精神分析学上の概念である投射に基づく方法です。投射とは、個人の内部に生まれた衝動や感情、考えを外部の対象に位置づけようとする防衛機制の一つで、あいまいではっきりしない刺激に対して、どんな連想をしたか、どんな意味づけをしたかなどの反応を分析することで、その人の深層心理が分かると言われています。※防衛機制・・・不安や罪悪感、恥などの不快な感情や体験を弱めたり、避けたりすることで心理状態を安定させる作用のこと。通常は無意識のうちに発生する。

よく、「自分のことは、自分がよく知っている」と言いますが、最初の数個はすらすら書けても、途中から、頭を悩ませた方も多いのではないでしょうか。やる前は簡単そうに見えますが、実際にやってみると20個全部埋めるのは大変なことがわかります。

では、書かれた内容をどのように受け取ればいいかを見ていきましょう。

書かれている内容のおおよその傾向をまとめると、下記のようになります(個数には個人差があります)。

最初の5個前後は、性別や年齢、職業、社会的立場など、あなたに関する属性・事実(誰でも知ることのできるあなたのこと)なので、簡単に書くことができます。

それら個人データを書き尽くしてしまうと、今度は自分の意識下にある欲求や生育歴などに関する内容になります。また、「他人からこのように思われているといいな」という願望的な心理も反映されると言えるでしょう。

そして、15個目くらいになってくると、無意識の欲求や抑えられている悩みなどが表れてきます。

皆さんは5分以内に20個の文章を完成させられましたか?完成できなかったという方は、もしかしたら自身に対しての関心が低かったり、自分を理解できていなかったりするのかもしれないですね。

また、内面的な情報がなかなか出てこなかった、という方は、自分というものを出すことに恐れを感じている可能性があります。

その他にも、個人的特性以外の記述を全体的に見て、ポジティブ(肯定的)なことが多いのか、ネガティブ(否定的)なことが多いのかで、自分が自身のことをどのように感じているのかが、わかります。

もしネガティブな事柄が多ければ、あなたは今、欲求が叶わないことが多く、不満を抱いたり不快な気分でいたりする状態なのかもしれません。フラストレーションがたまっていたり、ストレスを感じたりしているのでしょう。また、このネガティブな内容は自分自身に対する否定的な部分ですので、今後の課題として受け止め、注意していくと良いでしょう。

一方、ポジティブな事柄は、あなたの長所や魅力と言えますので、これからも活かしていけるといいですね。

20答法は家族や仲の良い友達と一緒にやるのもおすすめです。その場合は、「あなたは、・・・です」のようにあなたに対する印象を20個書いてもらいましょう。必然的にプラスの事柄が多くなることが予想されますので、自身の自信につながりますし、あなた自身が気づいていなかった長所や魅力を知るきっかけにもなるでしょう。

今回の20答法を通して「自分という人間を、自身がどのように評価しているか」が見えてきたのではないかと思います。自分の性格や考え方を知って、自分自身の理解を深められると良いですね。

<参考書籍>
おもしろくてためになる 心理学雑学事典 渋谷昌三 日本実業出版社 1985
人生にいかすカウンセリング-自分を見つめる 人とつながる 諸富 祥彦 有斐閣 2011