誰もが陥りやすい自律神経失調症とは?~自律神経を味方につける働き方も紹介!

2020/06/18

お役立ち情報

「自律神経」という言葉は聞いたことはあるけれど、いまいちよく分からないという方は多いのではないでしょうか。
「最近、肌荒れや便秘に悩んでいる」「常に疲れやすくてダルい」
そんなあなたは、自律神経が乱れているかも・・・。
今回は自律神経や自律神経失調症についてご紹介します。

自律神経とは?

体中に張り巡らされている「神経(末梢神経)」の中で、循環器や消化器、また呼吸器などの活動を調整するために24時間働き続けているのが自律神経です。

自律神経は、「交感神経」「副交感神経」から成り立っています。主に交感神経は日中活動している時に、副交感神経は安静時に、働いています。この2つのバランスが崩れると、自律神経が乱れていきます。

自律神経の乱れの原因として考えられるのは、

・過度なストレス
・生活リズムの乱れ
・運動不足
・睡眠不足
・喫煙や深酒
・更年期障害
などです。

あなたの自律神経は大丈夫?チェックしてみよう

自覚がなくても、自律神経のバランスが崩れている可能性があります。
下記の項目をチェックしてみてください。

・朝、なかなか起きられない
・頭痛に悩まされることが多い
・倦怠感が続いている
・常にストレスにさらされている
・よく風邪を引く
・イライラしやすい
・肌荒れがよく起こる
・むくみやすい
・便秘、または下痢になりやすい

いかがでしたか?1つでも当てはまったら、もしかしたらあなたの自律神経は乱れているかもしれません。

自律神経が乱れるとどうなるの?

自律神経が乱れると、冷えや便秘、肩こりや疲労感など様々な心身の不調が現れます。

私たちは、日々生活する中で様々な刺激を受けています。そのため、自律神経の乱れは誰にでも起こりうるものです。肝心なのは、自律神経が乱れた時に、元のバランスに戻せるよう自分自身の変化に気付ける状態を作ることです。

自律神経のバランスを崩しやすい人は、真面目、几帳面、心配性、内向的といった性格の人に多いようです。心当たりのある人は、自分の良いところを認める、楽観的に物事を考える、一人で頑張り過ぎないなど、普段から意識的にストレスや負担を軽減するよう心がけましょう。

○春と夏にも注意して!
春は、入学や就職など、新しい場所に赴いたり、初対面の人に会ったりする場面が多くありますよね。そうなると、精神的な刺激を受けやすくなります。また、夏になると、屋内外の気温差が大きくなるため、自律神経が乱れがちに…。梅雨などの季節の変わり目も、自律神経に影響を受けやすいので要注意です。

自律神経が乱れた時の改善方法は?

では、自律神経の乱れは、どのように改善すれば良いのでしょうか。

○食生活を見直す

1日3食、バランス良くきちんと食べるなど、日常の食生活を見直しましょう。自律神経は、脳と腸をつなぐ太いパイプのような役割を担っています。

ストレスを感じると、便秘や下痢になりやすいのも、脳から自律神経を通して腸に刺激が伝わるからです。腸内環境を整えれば、自律神経も安定します。

○適度な運動をする

神経伝達物質であるセロトニンには、精神を安定させ、自律神経のバランスをとる作用があります。

このセロトニンを増やすためには、リズミカルな運動が有効とされています。運動する時には、ウォーキングが特にオススメです。激しい運動だと、交感神経が活発化して、自律神経の乱れる原因となりますので気をつけましょう。

○リラックス出来る時間を持つ

ストレスがかかると、自律神経の乱れにつながりやすいので、日々リラックス出来る時間を少しでも持つようにしましょう。音楽を聴く、ぬるめのお風呂に入るなど、自分なりのリラックス方法を探してみてください。

また、仕事中などでストレスを感じる時には、肩にギュッと力を入れて、6~7秒間キープし、スッと力を抜いてみましょう。きっとリラックス出来るはずです。

自律神経を味方につけて働こう

ここで、自律神経を味方につけるおすすめの働き方についてご紹介しましょう。

○午前中には頭を使う仕事をしよう

午前中(特に朝一番)は脳が最も活性化する時間帯なので、頭を使う仕事や発想力を必要とする仕事をするのに向いています。反対に、機械的な作業や単純作業は午後3時以降に行うのが良いでしょう。

○やらなきゃいけないことがたくさんある時はメモに書き出そう

やるべきことがたくさんある!という日は、メモにやらなくてはいけないことを書き出してみましょう。書き出したら上から番号を振ってください。それだけで頭の中が整理されます。1つ終わるごとに線で消して、チェックをしていくと、達成感も湧いてくるはずですよ。

○午後に眠くなりがち・・・という方には○○がおすすめ!

お昼を食べたあとは、眠くなってしまう・・・という方におすすめなのが水を飲むこと。水を飲むことによって腸が動きやすくなります。また、昼食はよく噛んで、ゆっくり食べましょう。そうすれば、自律神経の急激な変化を避けることができるので、午後の眠気が起こりにくくなりますよ。

○仕事のやる気が起きない時は・・・

やらなきゃいけないことは山積みなのにやる気が出ない・・・、ということもあるかと思います。調子が乗らないのは、気が焦っているからかもしれません。ゆっくり水を飲んだり、顔を上げて深呼吸したり、空を眺めたりすると気持ちが切り替わりやすくなります。

○疲れたら体を動かそう

デスクワークを長時間行っていると、同じ姿勢が続くのでどうしても血流が悪くなりがちです。ですので、定期的に立ち上がったり、伸びをしたり、首や手首・足首を回したりして、血流をよくしてあげるのが効果的です。

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自律神経の乱れが続くと・・・

自律神経の乱れが慢性的に続いた場合、「自律神経失調症」になってしまうことがあります。
慢性的な体調不良が続いている場合は、自律神経失調症の最初のサインということも考えられますので、注意してください。

他にも、自律神経の乱れから、以下のような疾患を引き起こす場合があります。

<過敏性腸症候群>

腹痛を伴う慢性的な下痢や便秘が起こります。下痢と便秘が交互に繰り返されることもあります。検査で調べても、異常が見つからないのが特徴です。

<うつ病>

交感神経と副交感神経のバランスが崩れ続けると、集中力の低下やだるさなどの症状が現れ、うつ病のリスクが高まります。

<メニエール病>

ストレスなどにより、内耳のリンパ液に異常が生じることで起こります。めまいや、耳鳴り、難聴が同時に起こり、強い吐き気を伴うこともあります。

<過呼吸症候群>

精神的なストレスなどがきっかけで、突然息苦しくなり、浅く速い呼吸を繰り返します。呼吸のし過ぎによって血液中の二酸化炭素が減少すると、手足のしびれや筋肉のこわばりなどが起こる場合もあります。

<神経性胃炎>

自律神経のバランスが崩れると、胃酸が過剰に分泌されます。その結果、胃がもたれる、胃が痛むなど胃炎の症状を引き起こします。

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このように、自律神経の乱れを放っておくのは危険です。不安や不調が長引いているという場合は、早めに病院で診察を受けるようにして下さいね。

身体症状が強く出ている場合は、まずは身体に問題がないかを調べる必要がありますので、症状にあった科を受診するようにして下さい。特に異常が見当たらない、症状が長引いているという場合には、心療内科や精神科を受診すると良いでしょう。

自律神経失調症の治し方は?

自律神経失調症の治療は、心と身体の両方からアプローチしていくことが有効とされています。心療内科や精神科での治療法は大きく分けて以下の3種類です。

1、生活指導

自律神経失調症の原因として、食事・運動・睡眠などの生活習慣の乱れが考えられます。その生活習慣を見直すための生活指導を行います。

2、薬物療法

睡眠薬や、抗うつ薬、抗不安薬など症状に応じて、医者が必要だと判断した場合のみ用いられます。

3、心理療法

臨床心理士などの専門家がカウンセリングを行います。自分でも意識していないクセや考え方などの見直し方や対処法なども考えていきます。

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今回は、自律神経についてご紹介してきました。自律神経は乱れないに超したことはありませんが、私たちが生きている限り、自律神経が乱れるのを完全に防ぐことはできません。大切なのは、自律神経が乱れた時にそれを元の状態に立て直せる力を持っておくことです。まずは、自分の普段の生活スタイルを見直すことから始めてみましょう!

 ライター紹介:かたこりこ
大学では心理学を専攻。卒業後は、ラジオ番組の原稿やフリーペーパーの執筆、教科書系出版社勤務などを経て現在に至る。趣味は読書、映画・お笑い鑑賞。東京都出身。冬生まれだけど、寒いのは苦手です。

<参考URL・書籍>
自律神経失調症とは~長引く不安や不調の原因になる事も
まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法 2017 小林弘幸 一色美穂 イースト・プレス