<自己分析> 他者を通して自分を知ろう! ~ジョハリの窓~

2020/08/06

お役立ち情報

あなたは、自分のことをどれくらい知っていますか?
「自分のことは自分が一番わかっている」と思っている人も多いかもしれませんが、実はわかっているようで、よくわからないのが自分でもあります。
古代ギリシャの賢人の格言で「汝、自身を知れ」という言葉があります。この言葉には、いろいろな解釈の仕方があるようですが、昔から「自分を知る」ことがいかに重視されてきたかがわかる言葉でもありますよね。
今回は、自分の知らない自己を発見する方法についてご紹介します。

自分のことは、自分が1番知っている?!

「自分のことなんて、自分が一番わかっている!」と思っている人ほど、実は、案外自分をわかっていないこともあります。

例えば、仲の良い友人などと話していて、「あなたって、△△なところあるよね」とか、「あなたって、△△でしょ?!」などと言われ、ビックリしたことはありませんか? そして、その内容が、自分では思いも寄らないことだったら…「私って、そんなふうに見られていたの…?!」「今まで意識していなかったけど、私にそんな一面が?」と思って、ドギマギしちゃいますよね。

なぜ、このようなことが起きるのかというと、そもそも、自分が思っている自分と、他人が思っている自分には、ギャップがあるから。

通常、自分についての理解というものは、自分が「意識」できる範囲の中にとどまっています。つまり、自分が意識していない(意識できていない)部分は、自分で気づくことはできませんが、他人には見えてしまうことがあるのです。

このように考えてみると、自分のことを理解することが難しいのは当たり前なのかもしれませんね。だからこそ、「自分を理解しよう」「自身を客観的に捉えよう」と思う姿勢はとても大切です。

〇関連コラム <自己分析>20答法で自分がわかる?!

自己分析に最適な「ジョハリの窓」とは?

それでは、自分の知らない自分を発見するためにはどうしたら良いのでしょうか。

ここでは、「他者からのフィードバック」を利用して自己分析する方法の一つとして知られている「ジョハリの窓」をご紹介します。

「ジョハリの窓」とは、1955年にジョゼフ・ラフトとハリー・インガム(Luft,J.&Ingham,H.)によって提示された概念のこと。2人は、人間の自己の領域を格子窓に捉え、4つの窓(領域)に分けました。2人の名前を組み合わせて「ジョハリの窓」と呼ばれています。

このジョハリの窓は、潜在的な自己を発見するためのツールとして有効と言われており、新人研修で用いられることもあるようです。

まずは、下記の図をご覧ください。

ジョハリの窓、すなわち、私たちの心の窓にはこのように4つの仕切りがあります。
それでは、この4つの窓について具体的に説明していきます。

「開放の窓」は、自分も他人も共通して認識している部分です。
この部分が狭い人は、周りの人に、自分のことをあまり理解してもらえていない可能性があります。

「盲点の窓」は、自分では気付いていないけれど、他人には見えている部分です。ビデオに映っている自分と考えてもいいでしょう。人の眼に映っている自分…それは、いつもは自分ではなかなか見ることのできない自分の姿です。映像の中にいる自分を見ると、気恥ずかしくなる人も多いと思いますが、それは、「人が見ている自分の姿」が一目でわかるからかもしれません。

また、無意識化で表れやすいのが「癖」です。他人からの指摘で、思いがけない癖や欠点に気づかされることがありますが、それも「盲点の窓」の領域と言えるでしょう。

「秘密の窓」は、自分では知っているけれど、他人には知られていない部分です。人に知られたくなくて、意識的にばれないように隠している場合もあるかもしれませんね。自分のすべてを自己開示する必要はありませんが、少し勇気を出して開示してみると、相手は、「今まで知らなかったあなた」を知ることができるので距離が縮まりますし、新しい世界も広がる可能性があります。

「未知の窓」は、自分も他人も知らない部分です。まだ足を踏み入れていない世界、手を付けていないことにトライしてみることで、あなたの中に眠っている潜在能力を見つけることができるかもしれません。「できるわけがない」と決めつけずに、まずは行動することで、「未知の窓」に隠されていたあなたが、「未知の窓」以外の3つの窓に加わっていくこともあるでしょう。

自己を解放して自分を知ろう

自分を知るためにまず大切なのは、自己を解放すること。そのためにも、まずは自己開示力を高めていきましょう。

自分がどんな人間で、何が好きか嫌いか、どんな仕事をしているか、などを会話の中で伝えていくことで、相手はあなたのことを理解しやすくなります。また、同じような流れで相手のことを理解していけば、お互いの心理的距離も縮まっていきます。

他者とのコミュニケーションを通じて、自分も他人も知っている「開放の窓」を広げていくことで、対人関係がより豊かなものになります。解放の窓を広げるためには自分を隠さずに積極的に出していく姿勢が大切です。「開放の窓」の領域が広がれば広がるほど、自分自身が知らなかった盲点も少なくなっていきますよ。

そして、「盲点の窓」と「秘密の窓」の領域を小さくしていけばしていくほど、「未知の窓」にも脚光があたりやすくなります。そうなれば、自分自身が気づいていなかった潜在的な自己も発見しやすくなるでしょう。

普段、他の人から、どのように言われることが多いのか、また、指摘された中で、特に印象深いことは何だったかを思い出して整理してみると、自己分析にもつながります。

また、家族や友人などの近しい人に自分の長所や短所を聞いてみるのも、新しい自己の発見へとつながるので、おすすめです。そこで、思いも寄らないことを言われたり、そんなはずはない、と思ったりしても、素直に受け止めるようにしましょう。

自己理解が深まると、行動、性格、考え方の傾向など様々な自分が見えてきます。そこで見えてきた長所については、どんどん伸ばす努力をしましょう。反対に短所であれば、どうすれば克服できるのかを考えてみるとよいですね。また、短所は言い換えれば長所にもなりえますので、プラスに変換して、面接などの場で自分をアピールできるようになれると良いですね。

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今回は、潜在的な自己を発見するのに有効な「ジョハリの窓」についてお伝えしてきました。

自己分析したい時以外にも、自分の性格に悩んだ時には、実際にジョハリの窓を書いて、心を整理してみてくださいね。

また、転職エージェント「パセリスタッフ」では、オリジナルの適性テストを受けることができます。転職するにあたり「自分がどんな仕事をしたいのかわからない」「自分の適性に合った仕事に就きたい」という方は、この適性テストを受けることで、自分の強みが分かるようになります。「もっと自己分析したい!」「自己分析を転職に役立てたい!」という方はお気軽にご相談くださいね。

<参考書籍>
図解 すぐに使える!心理学 渋谷昌三 PHP研究所 2013
決定版 面白いほどよくわかる!心理学 渋谷昌三 西東社 2017